大切な人だから頼まれる。結婚式スピーチ(友人編)

友人からのスピーチ

こんにちは。編集部の上小家です。
5年ほど前に友人のスピーチを任される事になり、
5分のスピーチでしたが何度も声に出して練習をしました。
その結果なのか(皆酔っぱらっていたのか?)、「いいスピーチだったよ!」と何人もの人から言っていただき、
嬉しかった覚えがあります。

さて、結婚式において、新郎新婦から友人としてスピーチの依頼をされるというのは、
けしてありえないことではありません。
誰にでも訪れる可能性がある、大舞台のお手伝いなのです。
頼まれてしまって悩み、頭を抱えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
まずは、何故新郎新婦があなたに依頼をしたのかを思い返してみてください。

スピーチ担当として選ばれたということは、新郎新婦にとってあなたが大切な人だということです。
あなたしか見ることがなかった新郎新婦の良き姿を、語って欲しいと願っています。
何よりも大切なのは、あなた自身の新郎新婦を思いやる、そして祝福する心です。
けして気負わずに、素直に想いを表現してみてください。
飾り立てられた美しい言葉より、たどたどしくても一生懸命に考えられた言葉の方が、新郎新婦だけではなく参加者の心にも大きく響くことでしょう。

それでは、心に残るスピーチをするために、
もしもあなたが結婚をするとして、友人にどのようなスピーチをされれば嬉しいかを考えていきましょう。
夫婦となるふたりとその友人との思い出などが話されれば、その時のことを思い返し非常に楽しい気持ちとなるでしょう。
また、門出の時に立ち会ったということで、新たに絆が深まるのを感じることもあるかもしれません。
重要な役割に感じ気負ってしまうかもしれませんが、せっかくの大切な友人の門出なのですから、友人として精一杯お祝いしたいものですよね。
とは言ってもやはり失敗はしたくないと思います。
実際スピーチをするにあたり注意すべき項目をご説明いたします。

避けるべき表現

  • 別れる
  • 冷える
  • 離れる
  • 葬る
  • 散る
  • 切る
  • 破る
  • 裂ける
  • 滅びる
  • 衰える
  • 終わる
  • 悲しむ
  • 壊れる
  • おしまい
  • 苦しむ
  • 弔う
  • 閉宴
  • 失う
  • 出る
  • 逃げる
  • 帰る
  • 戻る
  • 返す
  • 絶える
  • 去る
  • 消える
  • 朽ちる
  • 遠のく
  • 最後
  • 色あせる
  • 移る
  • 流れる
  • 飽きる
  • 嫌う
  • 変わる
  • 浅い
  • 薄い
  • 欠ける
  • 割れる
  • 無くなる
  • 弱る
  • 殺す
  • 亡くなる
  • 枯れる
  • 捨てる

等の不吉な意味を連想させる言葉は忌み言葉と呼ばれています。
こういったお祝いの場では避けるべき言葉です。
「再び、わざわざ、皆々様、再度、重ね重ね、またまた、繰り返し、相次いで、いろいろ、再三、しばしば、いよいよ、くれぐれ、返す返す、ますます、重ねて、重々、次々、たびたび」といった重ね言葉も、辛い出来事が再度訪れてしまうことを想起させるため使用することをオススメはできません。

スピーチの例文

それでは、実際にどのような構成でスピーチをするといいのか、
例文でご紹介したいと思います。

【 例文 】
「○○くん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。
太陽に照らされた新緑が眩しく、おふたりの明るい未来を映し出しているようなとても良い日ですね。」
※もし当日の天気が良かった場合は、こういった天気の話題を導入部分に入れると自然な滑り出しができます。

「私は○○くん、○○さんの大学時代の友人の○○と申します。
○○くん、○○さんと同じ○○大学○○学部で、共に机を並べ学ばせていただいておりました。
知り合ったばかりのあの頃はまさか、こんなに輝くふたりの姿を見ることができるなんて思ってもいませんでした。」
※新郎新婦とどのような関係なのかを説明しましょう。
※もし愛称で呼ぶ場合は、それに関する断りを一言入れます。

「ふたりは軽音楽のサークルに所属しバンドを組み、大学1年の文化祭でライブに僕を招待してくれました。会場の扉を開けると、心の芯が熱くなるような音の洪水がぶつかってきて、○○くんと○○さんは非常に息の合った演奏で会場を盛り上げていました。
今思えば、○○くんのギターに○○さんのボーカルが弾むように乗せられ、本当にお似合いのふたりだったと思います。」
※新郎新婦の馴れ初めやあなた自身とのエピソードを話します。

「これからは、人生という美しい曲をおふたりで作り上げていくことでしょう。
あの頃と変わらない、いえ、それ以上に素晴らしい演奏を楽しみにしています。
おふたりの幸せを心からお祈りして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。」
※最後の結びとして、エピソード部分の表現を盛り込みつつ締めくくりましょう。

まとめ

披露宴の前半ではまだ会場全体が非常に緊張に包まれていて、厳かな雰囲気が続いています。
スピーチを担うのも、主賓や新郎新婦の上司などで、真面目なものが多くなっています。
その中で中盤に訪れる友人のスピーチは、一種の境界線です。
ここで友人ならではのスピーチを行うことで会場の雰囲気が和やかなものへと向かい、良いムードが出来上がってきます。
エピソード部分は奇をてらわず、事前に新郎新婦と打ち合わせをすることで、より喜ばれるスピーチをすることができます。
是非、新郎新婦の大事なシーンを素敵なスピーチで彩ってあげてください。